80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

77回目の終戦の日


 ロシアによるウクライナ侵攻によって力の均衡は崩れつつあり、世界は不穏な空気に包まれている。戦争の悲惨さはウクライナの例を見てよく分かる通り、一人ひとりの命がただの数値としてカウントされ、その人の生き様などは完全に無視されている。戦争とは人間性を否定することから始まり、非人間性を獲得できない良心ある者はその凄惨さに耐えられなくなり精神に異常をきたす。現代の戦争ではドローン兵器や長距離ロケット砲、弾道ミサイルなどでの攻撃が圧倒的に増え、相手の見えない戦争となっている。 これが無差別攻撃に拍車をかけ、民間人の死傷者が激増する要因でもある。

そもそもどんな大義名分があろうとも戦争に正義は無い。政治家には戦争を避けるためのあらゆる手段を尽くす責任がある。一度戦争となれば多くの人命が失われ、経済的損失も莫大なものとなる。極論すれば戦争に巻き込まれた時点で実質負けと言える。そうならないため、太平洋戦争の愚かさを繰り返さないため、知恵を絞り、命をかけて外交を行う必要がある。それが命を守るということだ。