80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

ミャンマーの闇

 ロシアによるウクライナ侵攻によってミャンマーのことはすっかり忘れ去られてしまっている。国軍のクーデターによって民主勢力は追いやられ、スーチーさんも33年の刑を受けている。最後のフロンティアと呼ばれ、多くの海外企業が競う様に投資し始めていた矢先でのクーデターで国は乱れ、その乱れを嫌って多くの企業がミャンマーを去ってしまった。当然経済は低迷し、急成長するはずだった経済の芽は愚かな権力者によっていとも簡単に摘み取られてしまったのだ。ミャンマー以外の東南アジア諸国が軒並み急成長を遂げる中、ミャンマーはどこへ向かおうとしているのか。国境を接する中国の庇護は厚く、国軍も人民解放軍と強く結びついている。中国の狙いはインドを牽制するためベンガル湾に面した港の権益を手中に収めることだ。ミャンマー国内へは雲南省から容易にアクセスでき、いずれ鉄道が開かれればミャンマーを縦断して大量の物資を送り届けることもできる。結局国軍の後ろには中国がいて、民主派への弾圧をそそのかしているのもその中国に他ならない。

ロシアにしろ中国にしろ覇権主義的なそのやり方はほんとえげつない。 その影でいったいどれくらいの人が命を落としているのだろう。暴力による言論の弾圧は絶対にやめさせねばならない。