80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

卒業式

 長女が高校を卒業した。

学校の行事に参加するのは長女が入学前の学校説明会以来だ。それだけコロナの影響が長かったというわけだね。当然親同士が顔を合わせる機会もほとんどなかったので、普段から名前を聞いて知っている同級生の親さんが誰なのかさっぱり分からず、最後の日なのに『初めまして、お世話になっています』と挨拶を繰り返すこの奇妙感。ただ、このコロナ禍の難しい時期にクラスメイト同士でオンラインを通じ教えあったりするなど、その努力は最後に報われたと思う。クラスの雰囲気も良く、文字通り切磋琢磨してお互いに成長し、それぞれが希望する進路を勝ち取っていった。この高校3年間の生活はとてつもなく大きなものを長女に与えたと思う。本人が希望してこの高校を選び、そして尊敬すべき教師と気のおけない仲間たちに出会うことができた。これ以上のものがあるだろうか。

今後それぞれが違う道を歩んでいくが、このクラスのことを事あるごとに思い出すだろう。

長女よ、本当によく頑張った。その頑張りには心から敬意を表したい。

卒業、おめでとう。