80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

強力な一手

 バイデンのキーウ訪問にはさすがだなと感心させられた。もちろん内外に対する政治的思惑からの訪問であることは明らかだが、それでも現職大統領が自軍の駐留しない戦地への訪問は驚くことにリンカーン以来だと言う。それほどのリスクを抱えながらの訪問を強く実現させたかったのは他ならぬバイデンだったのだろう。ポーランドからキーウへの移動に列車で10時間も掛けるなんて列車好きのバイデン以外では考えられないことだ。バイデン周辺の警備担当者はさぞかし胃が痛かったことだと思う。しかしこんな世界の目を奪うことをやってのけるのはさすがアメリカ大統領だと思ったね。このタイミングのでキーウ訪問が一体どんな影響を及ぼすかを緻密に計算した上で計画を立て、それを実行に移すチームの能力に計り知れないものを感じる。こんなことは決して日本ではできない。これぞ外交であり、駆け引きだ。遺憾砲を発射することしか能の無い日本の首相はその足元にも及ばない。情けないことだよ。